旅館再生! ほんものの" 地方創生・地域活性化 "はこれから始まる! 83

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再訪したい温泉 シリーズNO.083

 

ほんものの“ 地方創生・地域活性化 ”はこれから始まる!

 

【愛知県 吉良温泉/三谷温泉】

 

吉良温泉(きらおんせん)は、愛知県南部の三河湾岸、愛知県西尾市吉良町に湧出する温泉。名鉄西尾線・蒲郡線 吉良吉田駅から送迎バス・タクシーで15分。吉良吉田駅からの公共交通機関はない。

 

三河湾の先端部に位置し、沿岸は砂浜海岸が広がり、大規模な観光ホテルから中小の観光旅館、釣り客を相手にした民宿も多く、沿岸一帯は三河湾国定公園に含まれる風光明媚な地にある。

 

明治から「湯治場」と知られており、海を臨む景観に人気を集めてきた温泉である。吉良温泉は蒲郡市の西浦と同様、周辺の自然風景と海の幸を活かした、都市近郊の保養温泉として発達した経緯を持つ。実は、その頃の泉質は放射能泉であった。

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その放射能泉は、1993年に源泉が涸渇してしまった。イメージダウンと観光客減少を恐れた観光協会は黙って、『 温泉 』 と偽装し続け井戸水と上水で営業していた。その後、温泉偽装問題として報道され、マスコミで採り上げられると団体観光客を中心に温泉観光客が著しく減少した。悲しい温泉偽装の事件簿だ。

 

しかし、その間に倒産した旅館施設はなかった。元々、“ 家庭的な接客 ” を目的とした中小の宿が多かったため、常連客によって支えられていたためである。これこそが、温泉宿の底力であり本当の “ おもてなしの心 ” の繋がりである。ファンは人につくのだ。

 

もっとも、温泉街には温泉とは無関係に、釣り客や海水浴相手の民宿も多く、旅館街に温泉旅館と一般の旅館、民宿が併存している。

 

アサリを始めとする新鮮な海の幸が名物の吉良温泉。この小さな街の魅力がそこにある。Kirawaikikibeach.jpg

 

<泉質>

ナトリウム・塩化物泉。

源泉温度25度。

かつては、放射能泉であった。

 

三谷温泉(みやおんせん)は、愛知県蒲郡市三谷町にある温泉。JR東海 三河三谷駅下車、 駅からは路線バス・タクシー・旅館送迎を利用で約10分。

三河湾の湾奥に位置し、行楽、歓楽温泉としても発達した。三河湾国定公園の指定地内にあり、太平洋を望む景観が自慢である。

蒲郡市には他にも形原温泉、西浦温泉、蒲郡温泉、近隣に吉良温泉などがあるが、その中で最も長い歴史を持つ愛知県下有数の「古湯」である。

 

130.JPG開湯伝説によれば、行基による発見と伝えられ、1200年の歴史を誇る県内有数の古湯である。以後は、近郷の「湯治場」として活用されてきたようだが、国道23号の整備によって大幅に交通アクセスが向上し、同じ愛知県の名古屋や豊橋などの都市圏に近いことから、戦後急速に「中京圏や東三河の “ 奥座敷 ” 」として発達を遂げ、大規模なホテル街や歓楽街が形成され、最盛期には30軒以上のホテルや旅館が一帯を占め、大いに賑わいを見せた。今日では、その要素は薄れているが、近郊のラグーナテンボスの影響で観光客が戻りつつある

現在は、三谷海岸沿いに9軒の旅館、ホテルが林立し、旅館街を形成する。

 

この蒲郡温泉に、“ がまごおり温泉郷の女将たちの会 ” 「こはぜの会」というのがある。

「こはぜ」とは足袋を留め合わせる金具のことで、着物を着るときに欠かせない足袋から、着物を着た女将をイメージしてもらおう、また、人との出会いを大切にし、人と人を留め合わせる、という想いから「こはぜの会」と名づけられたようだ。(2020年6月現在現在10名で活動している。)

目的は、女性目線で蒲郡観光の推進、がまごおり温泉郷のPR活動を行うこと。独自ブランドも立ち上げ、オリジナルの「女将スイーツ」や「女将旬彩ほろよいセット」等の商品も次々と開発中。様々な活動を通じて、「おもてなしの心」を伝えている。これも、地域活性化の一つの形である。継続は尊いものだ。。。がんばれ!「こはぜ」001.jpg

<泉質>

ナトリウム-カルシウム・塩化物泉

源泉温度35度。

 

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