My Favorite Things『にっぽんの名湯&秘湯』
再訪したい温泉 シリーズNO.081
ほんものの“ 地方創生・地域活性化 ”はこれから始まる!
【大分県 別府八湯 明礬温泉】
別府温泉(べっぷおんせん)は、大分県別府市の市内各地に数百ある温泉の総称。別府八湯(べっぷはっとう)、別府温泉郷(べっぷおんせんきょう)とも呼ばれ、温泉都市として知られる別府は、源泉数、湧出量ともに日本一。
別府市内には、おのおの泉質や雰囲気を異にした温泉が数百あるが、それらは歴史の異なる8箇所(明礬温泉・別府温泉・浜脇温泉・観海寺温泉・堀田温泉・鉄輪温泉・柴石温泉・亀川温泉)の温泉郷を中心に分布しており、これらを総称して『別府八湯』と呼んでいる。
明礬(みょうばん)温泉は、別府市街から少し離れた伽藍岳中腹の標高400mの所にある地熱地帯で、その名の通り江戸時代から明礬「湯の花」が採取されてきた山の温泉地。急傾斜の地熱地帯に別府石の石垣が築かれ湯の花小屋が建ち並び湯けむりの立ち込める明礬温泉の景観は、鉄輪温泉とともに「別府の湯けむり・温泉地景観」の名称で国の重要文化的景観として選定されている。
別府明礬温泉の「湯の花」製造技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されていて、「湯の花」の採取施設である「湯の花小屋」は、見学が可能である。
泉質は、酸性硫化水素泉、緑ばん泉で神経痛・リューマチ・皮膚病に効能がある。
コロイド硫黄を含んで白濁した温泉が多いが、別府温泉保養ランドでは美肌効果の高い 『 ドロ湯 』 が味わえる。また、別府湾や別府市の街並みを見渡せる地区の高台にはANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパがある。
『別府八湯』では、毎年4月のはじめに別府八湯の豊かな温泉の恵みに感謝して「別府八湯温泉まつり」が開催される。2001年(平成13年)から開催されている別府八湯温泉泊覧会(オンパク)や、別府八湯の選び抜かれた温泉施設から88湯に入浴し、温泉道名人の認定を目指す “ 別府八湯温泉道 ” という別府八湯を知るうえでとても楽しい体験型イベントがある。
明礬温泉 『 照湯温泉 』
別府で最も歴史の古い湯と言われ、かつて「森藩」の殿さまが使っていた浴槽を利用した石造りの「殿湯」と、新設された「姫湯」を毎日男女入れ替わりで利用できる。白濁しているが透明感のあるサラリとした湯が特徴。
明礬温泉 『 豊前屋旅館 』
青味掛った白濁湯と温泉好きには堪らない香ばし硫黄臭。昭和30年代から続く明礬温泉の山際にある温泉旅館。源泉100% 掛け流しの天然温泉は、硫黄臭が心地よく白濁したお湯には細かな湯の花が舞う。
明礬温泉 『 湯の花小屋 』
明礬温泉は、別府市街地を見下ろす鶴見山麓に位置する、別府一の高台にあり、「湯の花」の製造が、江戸時代より行われている。
この「湯の花の製造技術」が、平成18年3月15日、国の重要無形民俗文化財に指定された。「湯の花小屋」の製法で採取される「薬用 湯の花」は、世界で唯一ここだけのも。
明礬温泉一帯は地熱地帯で、地下30cm程のところに温泉脈があり、随所に温泉の蒸気である噴気が強く出ている。温泉ガスが均等に小屋内部で噴出できるよう栗石で石畳を作り、この地特有の青粘土(モンモリロナイト)を敷き詰め、その上に三角屋根のわら葺き小屋を建設する。
地下のガスの蒸気が栗石のすき間から青粘土の中に入り、ガス中の成分と青粘土の成分が結晶する。この結晶が「湯の花」で、1日約1ミリずつ成長し、40~60日かけて採取、精製、乾燥して1パックずつ製品化されている。
明礬温泉 『 ANAインターコンチネンタルホテBEPPU RESORT & SPA 』
かつて大分県別府市に本社を置き、データ入力サービス等を行っていたIT企業の株式会社オーリッド(O-RID)の研究所跡地の再開発。
オーリッドのときから良く知っていた物件だが、人脈が広い県内出身の大手メガバンク幹部らによって計画が進められた。
これもまた、地域の観光振興に貢献する「活性化」の一つの形ではあるが、別府におけるホテルの客室数の新規供給量の多さと、この度のコロナ禍によるインバウンド減少の影響が別府を含む、全国の “ 観光地 ” に与える影響が幾ばくなのか、不安でならない。
何よりも、今は、「命」と「健康」と「安全」を守ることに徹したい。
<泉質>
酸性硫化水素泉。
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