My Favorite Things『にっぽんの名湯&秘湯』
再訪したい温泉 シリーズNO.050
ほんものの“ 地方創生・地域活性化 ”はこれから始まる!
【長野県 別所温泉・鹿教湯温泉・扉温泉】
別所温泉(べっしょおんせん)は、長野県上田市にある温泉。
標高約570mの高地にある、信州最古と伝わる温泉地で、日本武尊(ヤマトタケル)が7か所に温泉を開き「七苦離の温泉」と名付けたという伝説から「七久里の湯(ななくりのゆ)」とも呼ばれる。
温泉街に近接して安楽寺、常楽寺、北向観音といった、鎌倉時代の北条氏の一門 “ 塩田流北条氏 ” ゆかりの古刹(こさつ)があることから、「信州の鎌倉」と呼ばれる。
共同浴場(外湯)を中心に栄え、現在も3つの共同浴場「大湯」・「大師湯」・「石湯」が存在する。温泉街は大湯を中心とする「大湯地区」(別所温泉駅から徒歩7~8分程度)と北向観音周辺の「院内地区」(別所温泉駅から徒歩15分程度)に分かれているが、相互の距離は近く、10分足らずで往き来できる。大湯は木曾義仲、大師湯は円仁(慈覚大師)、石湯は真田幸村ゆかりの湯として知られている。江戸時代にはさらに大湯地区に「長命湯(玄斉湯)」、院内地区に「久我湯」があったが、1929年までに各温泉旅館が「長命湯(玄斉湯)」、「久我湯」から引湯し、全旅館が内湯を整備したため現存していない。
2012年2月には足湯「大湯薬師の湯」が設置された。
かつて、文人・墨客にも人気があった1910年に創業した老舗旅館「臨泉楼 柏屋別荘」が破綻。また、江戸時代の享保期に創業した「中松屋旅館」も破綻。民事再生法の適用を申請し、再生計画認可決定を受け、目下、再生奮闘中となっている。
『 花屋 』 は、大正6(1917)年創業、約6,500坪の広大な敷地に木造建築述べ1,500坪の離れが点在する高級感あふれる風格ある旅館で、文化庁登録有形文化財に指定されている。レトロな浴室には欄間のステンドグラスが施してある。別所温泉には、古い寺院が多数あるため、昔から宮大工が多くいて、創業から現在まで、建物の普請(ふしん)を手掛けている。山々に囲まれ、自然豊かな別所温泉に育った宮大工は、部屋の柱や欄間の細工に、身近な自然物をモチーフとして取り込み、建物を美しく彩ってきた。伝統的な格式高い旅館だ。
<泉質>
単純硫黄泉。(低張性アルカリ性高温泉)。
鹿教湯温泉(かけゆおんせん)は、長野県上田市にある温泉。
鹿に姿を変えた文殊菩薩が、信仰心の厚い猟師に温泉の場所を教えた、という開湯伝説がある。温泉名もこれに因み、鹿が教えた湯すなわち「鹿教湯」と名付けられた。
内村川沿いに約三十軒の旅館や大型ホテルが存在するほか、リハビリを中心に取り組む鹿教湯病院や、クアハウスなどがある。
共同浴場は二軒あり、一軒の「文殊の湯」は鹿教湯最古の源泉跡の五台橋のたもとにある。近年改装し、露天風呂も設けられて日帰り入浴施設となっている。
新緑に包まれた川沿いの浴槽の写真は、 『 ふぢや 』 の内湯。
<泉質>
単純温泉。
源泉温度42度。無色透明の源泉。
扉温泉(とびらおんせん)は、長野県松本市入山辺(いりやまべ)にある温泉。
伝承として、天の岩戸を開いた天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が、戸(扉)を戸隠神社に運ぶ途中で休息したという神話に由来する “ 扉峠 ” に因んでいる。明治時代初期以降、胃腸病に効能がある温泉地として保養に利用されてきた。
松本の奥座敷、 『 明神館 』 は、1931年創業の風格ある宿。温泉は、立ち湯「雪月花」・露天風呂付き大浴場「白龍」・寝湯「空山」がある。とても立派な宿だ。エントランスに足を踏み入れた瞬間から素敵な時間を感じる。
『 明神館 』 の至近にある生活改善センター『 桧の湯 』 は、松本の奥座敷、薄川の渓流、扉温泉の森に囲まれた日帰り入浴施設。歴史ある扉温泉唯一の「共同浴場」。丸太と見せ梁で里山の雰囲気を感じさせる落ち着いた建物。風情ある内風呂と露天風呂を備えている。清らかな薄川の渓谷を眺めながらのんびり過ごせる最高の施設だ。
<泉質>
単純炭酸泉。
源泉温度29.9度。無色無臭の源泉
Ph8.81の弱アルカリ性源泉。
#温泉 #温泉再生 #地域再生 #地方創生 #経済再生 #地域活性化 #再訪したい温泉 #別所温泉 #鹿教湯温泉 #扉温泉 #明神館 #桧の湯 #にっぽんの名湯 #にっぽんの秘湯 #温泉ソムリエ