My Favorite Things『にっぽんの名湯&秘湯』
再訪したい温泉 シリーズ NO.002
ほんものの“ 地方創生・地域活性化 ”はこれから始まる!
【兵庫 有馬温泉】
有馬温泉(ありまおんせん)は、兵庫県神戸市北区有馬町にある日本三古湯の温泉の一つ。(他は、道後温泉と南紀白浜温泉)
緑豊かな裏六甲にある有馬温泉の歴史は古く、神代の昔、大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)により発見された日本最古の温泉。
大きな旅館やホテルは温泉街の周辺や少し離れた山麓、山中にあり、共同浴場の“外湯” 「金の湯」(金泉)、「銀の湯」(銀泉)は温泉街にある。
また、有馬温泉で「○○坊」と名の付く宿が多いのは、吉野の僧坊、仁西上人が熊野十二神将に準えて建てられた有馬十二坊と呼ばれた宿坊(坊舎)にあやかったものとされる。
有馬温泉をこよなく愛した太閤豊臣秀吉は、人生の節目ごとに有馬で湯治を行い、9回も有馬を訪れている。また、建築の名人である太閤秀吉は、度重なる災害などで泉源が破壊されることや六甲川の氾濫による被害を防止するため大規模な改修工事を施した。
<泉質>
有馬温泉の泉質は、含鉄強塩泉の金泉と呼ばれる赤褐色の湯(含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉)が大きな特徴。泉質は湧出場所により異なり、塩分と鉄分を多く含み褐色を呈する含鉄塩化物泉、ラジウムを多く含む放射能泉、炭酸を多く含む炭酸水素塩泉の3種類がある。
それぞれ、湧出口では透明だが、空気に触れ着色(劣化)する含鉄塩化物泉(赤湯)は「金泉(きんせん)」、それ以外の透明な温泉は「銀泉(ぎんせん)」と呼ばれている。また、環境省の指針により療養泉として指定している9つの主成分(単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉)のうち、硫黄泉と酸性泉を除く7つもの成分が含まれており、世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉。